医師・薬剤師双方の視点で支えたい
滋賀医科大学 医学部医学科
Y.I.さん
- 医療分野を学ぼうと思ったきっかけや、志望した理由を教えてください
私は、薬学部を卒業し、薬剤師免許を取得すると同時に本学医学部に2年次編入学しました。医師・薬剤師双方の視点を持ち合わせ、医療の担い手が不足している地域において患者を支えたいと思っております。日本は高齢者の増加が顕著であり、薬物治療が重なることで「ポリファーマシー」になりやすいとされています。現在は、滋賀県草津市の一般男性住民を対象としたコホートを利用し、服用薬剤数と認知機能の関係を研究しています。
- 現在学んでいること・研究を、将来どのように活用していきたいですか
在学中は本研究内容を論文化し、日本人の服用薬剤と認知機能の関係として社会に広く伝えてゆきます。さらに、様々なアウトカムに対する薬剤の影響の調査を継続してゆきます。卒後は臨床医として、医療の担い手が不足している地域において診療業務に当たってゆきたいと考えています。その際に、自宅で治療を行ってゆく患者の処方をしっかりと検討し、最良の医療を提供するために、自身の行った研究結果を診療に取り入れてゆきます。
- 同じ分野を目指す後輩に一言、お願いします
疫学研究は診療ガイドラインの策定などの基となっており、多くの医師の診察を助けています。間接的ではありますが、多くの患者を救う大切な分野ですので、興味がある方はぜひ門戸を叩いてみてください。
- その他、財団関係者に伝えたいことがあれば
この度は、奨学生として採用いただき、誠にありがとうございます。
奨学金を給付いただいたことにより、医学の勉強、臨床実習、研究に割く時間を増やすことができており、上記の研究テーマにて学会発表を行うこともできました。
今後も引き続き、様々な研究に取り組んでゆき、人々の健康に貢献できるよう対外的な発表も積極的に行ってゆきたいと思っています。