将来は万能赤血球を作成したい
熊本大学大学院
医学教育部医学専攻
H.Sさん
- 医療分野を学ぼうと思ったきっかけや、志望した理由を教えてください
もともと赤血球に興味があり、学部と修士課程では両生類の血液を対象に研究を行ってきました。そこで明らかになってきたことから、より社会に貢献する形にしたいと思い、現在は培養による赤血球の体外生産の研究を行っています。また、スウェーデンでの研究留学の際に、実際に遺伝性の貧血の患者さんとお会いして、研究によって救うことができるようになりたいと思いました。
- 現在学んでいること・研究を、将来どのように活用していきたいですか
現在は、輸血用の血液を体外で培養によって生産するという研究を行なっています。少し詳しくなってしまいますが、現在材料としている赤芽球細胞株は、通常の赤芽球の分化・成熟の過程を進みません。そこで、効率的に赤血球へと分化させられる方法を確立し、最終的には「まれな血液型」をもつ方々への輸血に利用できるような万能赤血球を作成したいと考えています。
- 同じ分野を目指す後輩に一言、お願いします
研究は結果が出るか分からないので苦しいこともありますが、上手くいくか分からない状況で努力し続けることは誰にでもできることではないので、そういった面で自信になることは間違いないと思います。
- その他、財団関係者に伝えたいことがあれば
採用いただきありがとうございます。