message 選考委員メッセージ

ヘルスケア変革の時代の、研究と臨床の主役としての志を

小栁 智義 選考委員

 医療の未来を担うのは皆さんです。社会の変化が激しく、過去の常識が通用しなくなった今こそ、私たちは自らの手で医療を進化させなければなりません。研究と臨床、そのどちらもを深く理解し、橋渡しする力が問われる今、トランスレーショナルリサーチに挑む意義はかつてなく高まっています。皆さんが医学の知と情熱をもって、人々の健康に新たな可能性をもたらす存在となることを、私は心から願っています。あなたが医療の主役となる未来を作るための一歩を、応援します。

選考委員
京都大学医学部附属病院 先端医療研究開発機構 ビジネスディベロップメント室 室長 小栁 智義

新規的でオリジナリティのある研究を考案し、チャレンジする

神出 計 選考委員

 研究とは自分が興味あることを突き詰めることに最大の意義があると考えています。そのためにはこれまですでに行われた研究や、少し方法や題材を変えるだけの研究を行うことは結果が出やすいかもしれませんが、“おもしろい”研究とは言えません。“おもしろい”研究を行うには、今世の中でどんな研究が行われ、どういう結果が出ているかなど先行研究を十分把握し、今後何をすれば、これまでわからなかったことや確立できていない重要なことにつながるのか、また医学・医療の進歩に貢献できるかを考えた研究を構想することが最も重要です。それは決して簡単なことではない場合も多く、実際は実施や実現が不可能な研究が思い浮かぶかもしれません。そこを実施可能なものに落とし込む作業が具体的な研究計画立案ということになりますが、最も重要なのはその研究のコンセプトであると思います。皆様からの新規的でオリジナリティにあふれた研究の提案をお待ちしています。

 

選考委員
大阪大学大学院 医学系研究科 保健学専攻 教授  神出 計

 

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